Steam deckでVRゲームはプレイ可能か？

Valveの公式見解は「技術的には可能」

Steam DeckでVRゲームをプレイできるかについて、Valveの公式見解は「技術的にはPC用のVRヘッドセットを接続することは可能」となっている。

ゲームにもよるが、VRゲームを処理するだけの能力がSteam Deckにはあり、VRヘッドセットに接続するための方法（USB、無線）も備えているが、公式には技術検証をしていないためこのような表現になっているのだろう。

Steam DeckでVRゲームをプレイする方法

ALVRを使うことで、Steam OSでもVRゲームがプレイ可能

VRゲームをプレイする場合は、スタンドアロンVRコンソールヘッドギアを使うか、PCに接続するタイプのVRヘッドセットを使うことになるが、現状ではSteam DeckでVRゲームをプレイする場合は、ALVRというオープンソースソフトを使って、Wifi経由でSteam Deckで起動しているVRゲームをVRヘッドセットにWifi経由で映すというやり方がメジャーだ。

ALVR自体はベータ版ながらもArch Linuxにも対応しているため、Steam OSのままでも使用可能だ。

ALVR

ただし、音声などに不安定さがあるため、音声はBluetoothヘッドセットを使って補う必要がありそうだ。

実際のインストールと起動はかなりの手間がある

簡単にSteam DeckでVRゲームがプレイ出来るかというとそうではない。

下記のYoutube動画にインストール方法が解説されているが、Steam Deckのストレージのリードオンリーモードを解除する必要があり、そこにコマンドラインから必要なソフトをインストールするなど、手間と知識が必要になる。

How to Play VR on Steam Deck with ALVR (Wireless on Quest 2 & No Windows Needed)

どちらにしてもワイヤレスでVRヘッドセットに投影する方式なら、ここまでの手間をかけるなら、素直にWindowsのゲーミングPCとVRヘッドセットを使った方が楽かもしれない。

また、VRヘッドセットを使う場合、ゲームを処理するマシン側は必ずしもポータブルである必要もないため、Steam Deckの強みでるポータブル性能を活かした使い方ではない。

ただ、ゲーミングPCを持っていない場合などは、Steam DeckをVRゲームの母艦として使えるのは嬉しいポイントだろう。